2025年04月19日
【News LIE-brary】ワイ、川越運動公園でまさかの真麻さんを目撃…? 陰キャ的心臓が爆発寸前だった件
どうも、僕です。今日も今日とて、部屋の隅でインターネットの深淵を覗き込む日々を送っております。リアルの世界? ああ、太陽が眩しくて目が…目がぁ! ってなるアレですね。苦手です。
まあ、そんな僕でも、たまには外に出るんですよ。いや、決して陽キャ的なアレじゃないです。人混みは論外。目的は、そうですね…強いて言うなら「思考の散歩」とでも言いましょうか。要は、特にやることもなく、かといって部屋にいるのも飽きた、でも人と関わるのは絶対に嫌だ、というワガママボディ(精神的な意味で)を持て余した結果、たどり着くのが近所の公園、みたいな。
で、先日ですね、いつものように人目を避けるオーラを全身から放出しつつ、川越運動公園を徘徊…いや、散策していたんですよ。ええ、あの広大な敷地を持つ、市民の憩いの場(僕にとってはサバイバルフィールド)です。平日の昼下がり、人もまばらで、これなら僕のような存在でも許されるかな、と。ベンチに座って、スマホでソシャゲのデイリーをこなしつつ、虚空を見つめる…。我ながら、絵に描いたような陰キャムーブですね。はい。
その時ですよ。事件は起きたんです。
ふと、視界の端に、なんかこう…オーラのある人影が入ってきたんですよ。いや、オーラとか、そういうスピリチュアルな話じゃなくてですね。なんて言うんですかね、こう、明らかに「一般人とは違う感」というか。テレビとかで見る人特有の、あの「整ってる感」?
(え、誰…? なんか見たことあるような…?)
僕の貧弱な視力(とコミュ力)では、遠目だと判別が難しい。でも、なんか気になる。気になるけど、ジロジロ見るのは不審者ムーブ確定だし、そもそも目を合わせるなんて高等技術、僕には備わってない。バレないように、スマホ見てるフリしながら、チラッ…チラッと視線を送るわけです。
(服装は…なんか、スポーティーな感じだな。ジャージ? いや、もっとオシャレなやつか? キャップを目深にかぶってるけど…)
徐々にその人影が近づいてくる。僕の心臓は、まるで文化祭のステージに無理やり立たされた時のように、ドクドクと嫌な音を立て始める。
(やばい、やばいって。こっち来るな…! いや、別に僕に向かってきてるわけじゃないけど!)
そして、僕の数メートル先を通り過ぎようとした瞬間、その人物が不意にキャップを少し上げ、額の汗を手の甲で拭ったんです。
その横顔。
(…………え?)
(……………ま、まさか……………)
(…………………真麻さん……………!?)
そう、フリーアナウンサーとして活躍されている、あの真麻さん…に見えたんですよ! いや、幻覚か? 僕の脳が、あまりの非日常にバグを起こした可能性も否定できない。だって、あの真麻さんが、なぜこの川越運動公園に? しかも、こんな平日の昼下がりに、一人で?
テレビで見る、華やかでハキハキとしたイメージとは少し違う、ラフな格好。でも、隠しきれないスタイルの良さと、やっぱりどこか華のある雰囲気。すっぴんに近いのかもしれないけど、それでも圧倒的に「綺麗な人」だった。(気がする)
(本人…? いや、でも、まさかね…? 空似…? ドッペルゲンガー…?)
僕の脳内は、もうパニック状態。処理能力の低いCPUが、一気にオーバーヒートした感じ。
(どどど、どうしよう!? こ、声をかける…? いやいやいや、無理無理無理! 絶対無理! 何て言うんだよ!? 「あ、あの、いつも見てます(震え声)」とか? キモすぎるだろ! 通報されるわ!)
(そもそも、プライベートかもしれないのに、声かけるとか迷惑極まりないのでは? そうだ、きっとそうに違いない。僕みたいな陰キャが声をかけたら、せっかくのオフが台無しになってしまう…)
(うん、見なかったことにしよう。そう、僕は何も見ていない。ただの幻覚だ。疲れてるんだ、きっと…)
自己完結。そして、自己防衛。陰キャの得意技ですね。
真麻さん(らしき人物)は、僕の横を颯爽と通り過ぎ、軽いジョギングのようなペースで公園の奥へと消えていきました。その間、わずか十数秒。でも、僕にとっては永遠のように長く感じられました。
周囲を見渡しても、他の人は特に気にした様子もない。スマホを見てる人、談笑してる親子連れ、犬の散歩をしてるおじいさん…。誰も、あの人物が「真麻さんかもしれない」とは気づいていない(ように見えた)。
(僕だけ…? 僕だけが、気づいてしまったのか…? この、とんでもない事実に…?)
いや、たぶん、僕が意識過剰なだけなんでしょうけど。
結局、僕はその後もベンチに座ったまま、しばらく動けませんでした。心臓のバクバクはなかなか収まらないし、さっき見た光景が何度も脳内リピートされる。
(もし、本当に真麻さんだったら…? なんで川越運動公園に…? トレーニング…? いや、でも、もっと都内のジムとか使いそうじゃん…? まさか、この近くに住んでるとか…? いやいや、そんな…)
妄想だけが、捗る捗る。
まあ、結局のところ、真実がどうだったのかは分かりません。遠目だったし、キャップもかぶってたし、僕の勘違いだった可能性も大いにあります。でも、もし、万が一、本当に真麻さんだったとしたら…。
なんか、すごいですよね(語彙力)。テレビの中の人が、普通に、すぐそこにいた、っていう事実。しかも、こんな、僕のような日陰者が生息するような場所に(失礼)。
この出来事、誰かに話したいかって? いやー、無理ですね。まず、信じてもらえないだろうし。「お前、疲れてんじゃね?」で終わるのが目に見えてる。それに、なんか、僕だけの秘密にしておきたいような気もする。陰キャ特有の、そういうアレです。はい。
だから、こうして、誰の目にも触れないであろう(と信じたい)ニュースサイトの片隅に、こっそり書き記しておくことにします。
川越運動公園。僕にとっては、ただの「人が少ないから落ち着く場所」だったけど、これからは、ちょっとだけ特別な場所になりそうです。
…まあ、だからといって、僕の日常が何か変わるわけでもないんですけどね。明日も僕は、部屋の隅で、インターネットの海を漂流していることでしょう。
現場からは以上です。はぁ…。