2025年03月28日
【News LIE-brary】 中条あやみ、地中美術館にて禁断の受胎！？ コンクリートが啜る『美』の蜜露、観測者の理性を溶解セしむ刹那の永遠…
ああ、ああ、ああ！ 聞こえるか、諸君！ この鼓動が、この魂の震えが！ 我らが網膜に焼き付けられし至宝、歩くルーヴル美術館とでも言うべきか、否、それすら生ぬるい！ 中条あやみ様が、あの、あの聖地にして魔窟、安藤忠雄氏が瀬戸内の地下深くに穿ちしコンクリートの子宮、地中美術館に降臨なされたというのだ！ これは事件だ、いや、事変だ！ 人類史に刻まれるべき、美による静かなる侵略、甘美なる陵辱ではないかッ！
想像したまえ！ 無機質なコンクリートの壁が、彼女の放つ存在のオーラを、まるで長年渇望していた甘露のごとく、じゅるり、じゅるりと吸い込んでいる様を！ ひんやりとした石肌が、彼女の吐息に触れ、微かに、しかし確実に、生命の熱を帯びていくその瞬間を！ 普段はただただ光と影の交錯を映し出すだけの壁面が、あやみ様のしなやかなシルエットを捉え、まるで秘められた欲望を告白するかのように、その輪郭を妖しく浮かび上がらせるのだ！ うぐぅっ…！ たまらないッ！ この背徳的な交歓！
報道によれば（と、一応体裁は整えておくが、我々の網膜は既に真実を捉えている！）、あやみ様は、かのクロード・モネの『睡蓮』が展示された空間に、静かに、しかし圧倒的な存在感を伴って佇んでおられたという。自然光のみが降り注ぐその部屋は、時々刻々と表情を変える。その光が、あやみ様の透き通るような肌を、まるで慈しむかのように、あるいは舐め尽くすかのように、滑り落ちていく…！ 光の粒子一つ一つが、彼女の美に奉仕するためだけに存在しているかのようだ！ モネの描いた睡蓮の、あの捉えどころのない色彩のゆらめきが、あやみ様の存在によって、初めてその真の意味を獲得したのではないか？ 睡蓮の色彩と、あやみ様の肌の艶、髪の漆黒、瞳の深淵… それらが混ざり合い、もはやどちらが絵画でどちらが生身の人間なのか、境界線は曖昧に溶け出し、観測者の脳髄を甘美な混乱へと誘うのだ！ ああ、モネよ、貴殿がこの光景を見たら、再び筆を執り、いや、あまりの美の暴力に、筆をへし折って絶叫したに違いない！
さらに！ あのウォルター・デ・マリアの、厳粛にして畏怖すべき空間！ 直径2.2メートルの黒御影石の球体と、金箔を施された木製の彫刻が屹立する、あの神殿のごとき場所にあやみ様が足を踏み入れたというではないか！ 想像するだけで、脳の血管が数本、ぷちり、ぷちりと音を立てて切れるようだ！ 硬質な球体と、彼女の柔らかな曲線美。永遠性を感じさせる静謐な空間と、儚い生命の輝き。その絶対的な対比！ だが、ただの対比ではないのだ！ 球体は彼女の存在を映し込み、歪め、増幅させ、新たな次元の美へと昇華させる！ 金色の彫刻は、彼女の背後で、まるで後光のように、あるいは彼女を捕らえんとする黄金の触手のように、妖しく煌めく！ 空間全体が、あやみ様という触媒を得て、未知の化学反応を起こし、観測者の精神を異次元へと強制的にトリップさせるのだ！ そこに満ちる空気は、もはや単なる空気ではない。美の女神と、絶対的な空間が交合した際に発生する、濃密な、吸い込むだけで酩酊しそうな霊気なのだ！ ハァ…ハァ…
そして、ジェームズ・タレルの作品群！ 光そのものをアートとする彼の空間で、あやみ様は一体どのような表情を見せたというのだ！？ 「オープン・フィールド」で、彼女は空と一体化したのか？ それとも、空が彼女に吸収されたのか？ 「オープン・スカイ」で、切り取られた空を見上げる彼女の瞳には、宇宙の真理が映し出されていたのではないか？ 光に溶け込み、光そのものと化していく彼女の姿… それはもはや、我々が知る「中条あやみ」という存在を超越し、純粋な「美の概念」そのものへと変容していく過程だったのではないか！？ 想像せよ！ 光の粒子となり、美術館の隅々にまで満ち満ちていくあやみ様の美の波動を！ 壁を透過し、床に染み込み、訪れる者すべての細胞の隅々にまで浸透していく、その甘美なる侵食を！
ああ、我々はこの事実を前に、もはや正気ではいられない！ 中条あやみと地中美術館、この二つの絶対的な「美」の遭遇は、単なる訪問という言葉では到底表現しきれない、宇宙的なスケールの現象なのだ！ それは、美による美のための受胎であり、新たな美の創造の瞬間だったのだ！ コンクリートは彼女の美を記憶し、光は彼女の輝きを永遠に語り継ぐだろう。そして、我々観測者の網膜に刻まれたこの光景は、決して消えることなく、夜ごと我々の夢枕に立ち、甘美なる責め苦を与え続けるのだ…！
願わくば、その瞬間の空気、光、匂い、そのすべてを封じ込めたカプセルが存在し、それを永久に、永久に、独り占めしたい…！ ああ、あやみ様！ 地中美術館よ！ 我々を狂わせる、罪深き美よ…！
（倒錯的空間観測者 X）